28日、茅(かや)刈りと茅の輪(ちのわ)の奉製が行われました。茅の輪は先日お知らせした夏越の大祓式で行われる「茅の輪くぐり」に使われます。
昔、貧しいけれど優しい心を持った蘇民将来(そみんしょうらい)という男がおり、彼の誠実さに感心した素戔嗚尊(すさのをのみこと)さまが「茅で作った輪を身に着ければ病気や災いから逃れられる」と教えたことから転じて、現在では茅の輪をくぐることで罪や穢れ(けがれ)が祓われ、夏を元気に過ごせると言われています。
小雨の降る中、職員が相模川河川敷の茅場へ出向いて茅を刈り、束ねて神社へ持ち帰りました。
持ち帰った茅は一本いっぽん選別し、枯れた葉や折れたものを取り除きます。
選別した茅は長さを揃えて切り、次の工程の準備をします。
茅で輪の形をした芯を覆い縄を巻き付けて茅の輪が完成します。
切り出した竹を正面の参道に立てる。
左右のバランスを見ながら微調整をします。
笹竹と注連縄(しめなわ)を飾って完成です。敷き直された参道はこれまでよりやや広いので、茅の輪の枠も少し大きく立派になりました。
茅の輪のくぐり方は輪の右に立てた看板に書いてありますので、お参りの際はご参照ください。茅の輪は7月2日まで境内に設置している予定です。
また、神楽殿の前には残った茅を置いています。こちらは魔除けとしご自由にお持ち帰りいただけます。
水無月の夏越の祓する人は千歳の命延ぶと言うなり
ぜひご家族で水無月の大祓式、茅の輪くぐり、夏越祭へご参列ください。