連日暑い日が続きますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
先日、兼ねてからプランターで育てていた榊(さかき)の苗を神社の森に植えました。榊は「神の木」と書く通り、神社の祭典には欠かせない木です。神さまに捧げる玉串(たまぐし)という祭具は榊の枝に紙垂(しで)をつけたものですし、神棚などご神前を飾るのも榊の枝です。
玉串
神棚のお飾り
この榊の苗は、3年前に祭典で使用した玉串を試験的にプランターへ植えてみたものです。はじめは無事に育つか心配されましたが、見事に根を張って大きく育ってくれました。このように強い生命力を持っているのも、お榊が「神の木」と言われる所以かもしれませんね。
毎年この時期は雨が少なく境内の木が枯れそうになるので、神社の職員が毎日交代で井戸水を森に撒いています。つまり今は苗にとっても厳しい季節ですが、毎日こまめに水やりと状態のチェックができるので、この時期に植えることとなりました。
順調に育ってくれれば、数年後には祭典で使える大きさの枝が採れるようになるでしょう。今回植えた5本の苗にはお水と期待をたっぷり与えました。
前鳥神社では神さまの森を守り育てる活動を行っています。お参りの折には、森の中もゆっくりとご覧ください。